ガーデニングは植物と人間の共生をどれだけ質的に高めることが出来るかを追求する趣味だ。わずかなスペースでも植物があるだけで心が和ませられる。ガーデニングはビジネスになる趣味でもある。
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ガーデニングに関心のある人はすでにご存知の事実であろうが、朝日新聞によれば日本人庭園デザイナーの石原和幸さんが5月にロンドンのチェルシーで開催されたフラワーショウで3年連続の金メダルを受賞されたそうである。テムズ川沿いの広い敷地に16万人もの入場者を集める世界最大の園芸イベント「チェルシーフラワーショウ」は英国放送教会BBCが期間中現場からの生中継をする。このショウが庭や花の、つまりガーデニングの国際的な新しいトレンドを作るから注目されるのである。石原さんは約20平方メートルの空間で美しさを競うアーバン・ガーデン部門に出展した。この部門は都市住民の関心も高く、温室化効果ガスの削減にもなるということで主催者の英王立園芸協会が重要視している部門である。石原さんの出展作品は「緑の扉」で子供の頃の秘密基地が発想の原点であったということだ。都市の家の屋上のガーデニングをイメージして作られたようだ。7月にはシンガポールの園芸イベントに出展する。チェルシーで石原作品をみた主催者から「緑の美しさが生命線のシンガポールをアジアのチェルシーにするには石原さんの力が必要」という依頼状が来たからだ。
世界の関心は環境問題に向かっている。世界各国政府も大企業も地方自治体も環境問題への意識のあり方が問われる時代だ。その潮流のなかで石原さんが手がける都市緑化ビジネスは忙しさを増してきているという。建設会社にはマンションの初期設計段階から、庭は共有スペースの植栽作りでアイデアを求めらる。ガーデニングが環境問題対策の中で重要なアイテムになっている証拠である。石原さんは5月に都内の大手建設会社本社ビルに自らがデザインした庭を完成した。その庭では古い庭の樹木を残し、池を作り蛍の幼虫を放した。意図は商談をしながら、この斬新なガーデニングよって会社の環境問題に対する配慮の姿勢を読み取ってもらうことである。そのことと同時に社員の人たちも夏の夜に蛍を見ながら涼むことで会社にたいする愛着をもってもらえることになるのではないかと石原さんは考えている。ガーデニングにはそういう力がある。石原さんの夢はもっと大きい。高分子ポリマーを使った保水材の特許を持つベンチャー企業と組んで中東の砂漠を緑化する夢である。石原さんのガーデニングは地球を植物でデザインすることであるらしい。その実現を祈ろう。
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ガーデニングは、石原さんによれば、江戸の町には空前のブームがあったという。坪庭という言葉通り、ガーデニングとは小さな空間でいかに大きな宇宙を表現できるかに尽きる。そのことは日本の華道、茶道、盆栽にも言えることである。坪庭も盆栽もガーデニングだといえるだろう。このガーデニングという言葉は家の庭、庭作り、園芸、造園などを意味する言葉として1997年には流行語大賞の一つに選ばれたらしい。バブル期にガーデニング材料の流通普及に伴ってイギリス式庭園の中のコテージガーデンに代表される家庭庭園術が新聞、テレビ、雑誌等でガーデニングの名で注目されるようになった。従ってこのガーデニングという言葉が入ってきた当時はイギリス風のスタイルでなされる庭作りがガーデニングと呼ばれる傾向があった。しかしいまでは日本に古くからある作庭も専門的な造園をもすべてガーデニングと呼んでいるようである。狭い敷地を利用して草木、花卉、樹木を植え、トレリスなどの設備や施設を配置して庭を作る作業の全て、そしてその過程や、成果を楽しむことをも含めて、一言で言えば花作りや草木作りを含めた庭作りの生活そのものがガーデニングである。